■ 戻る ■ 

186〜190

――――――――――――――――

どんなものも 侵すことはできないんだ

僕という心の領域 君という存在

不確かな愛を紡ぎ 囁きを交わそう

少しくらい歪な夜があっていい

互いの温もりさえ確かなものなら

――――――――――――――

君に似た姿に すぐ目を負わせるから

いつまでたっても 君のこと忘れられない

街の雑踏 思わず振り返る癖が

いつかなくなるときがくるかな

そのときは少し淋しいかもしれないね

――――――――――――――

ずっとキミに甘えられたのに…

そう呟いた横顔が寂しそうに見えたのは

きっと僕の気のせいじゃない

僕らは立ち止まることなく歩み続ける

けれど決して流されることなく生きよう

――――――――――――――

石畳を跳ねるように 君が先を行く
その足下で小さな赤い実を付けた蛇苺
そういえば 花言葉は「可憐」
まるで君のようだねと
言いかけて けれど恥ずかしくて言わずにいた

思った以上に捉えどころのない君は
捕まえたと思っても するりと逃げてしまう
掌に乗るくらいの小さな小さな可愛らしいヘビのように
純真な瞳で 真っ直ぐ真っ直ぐ僕を見上げる君
覗き込むと つぶらな瞳に映るのは少し照れたような僕

蛇苺の赤が君の笑顔によく映えている
君と過ごす午後

――――――――――――――

そうすればきっと「幸せ」の光が見えるはずだから…

あの日そういった君は もういない

指切りをした約束も 二人だけの誓いも

何もかもを僕の所に置いて 君は逝ってしまった

僕一人では幸せになれないのに